「乾燥肌」「混合肌」という言葉は、肌の状態を大まかに分類するには便利ですが、実際のケアを設計するには粗すぎます。Visage Bloomで桐島 奈緒2021年に開発した「肌の地図を読む」メソッドは、肌を地図のように区画ごとに観察し、皮脂の分布、水分の勾配、色素沈着のパターンを別々に記録することから始まります。

なぜ「肌タイプ」では足りないのか

「乾燥肌です」と言う人の中に、Tゾーンだけ皮脂が多く、頬は水分不足という状態の人が多くいます。この場合、乾燥肌向けのリッチなクリームをTゾーンに塗ると、毛穴詰まりの原因になります。肌タイプという単一のラベルは、ケアの設計には情報が少なすぎる。区画ごとに状態を記録することで、初めて「どこに何を、どの順番で」という問いに答えられます。

皮脂分布の読み方

皮脂の分布を読むには、洗顔後30分後の肌を、光の当たる窓際で観察します。ティッシュを軽く当てて、どの区画に皮脂が多いかを確認します。Tゾーン(額・鼻・顎)、頬骨の上、目の周り、口の周りの4区画を別々に記録します。この記録を2週間続けると、季節や食事による変化のパターンが見えてきます。

水分勾配とは何か

水分勾配とは、肌の表面から角質層にかけての水分量の分布のことです。表面は乾いているのに角質層は水分を保持している場合と、その逆の場合では、使うべき素材が変わります。簡易的な確認方法は、洗顔後に何もつけずに20分待ち、肌の「つっぱり感」と「ざらつき感」を別々に評価することです。つっぱりは表面の水分不足、ざらつきは角質層の乾燥を示すことが多い。

診断から導くケアの順序

地図が完成したら、素材を選ぶ前にケアの順序を決めます。Visage Bloomでは「水性から油性へ」という原則を基本としながら、皮脂が多い区画には油性素材を最後に薄く、水分が不足している区画には水性素材を重ねる、という設計をします。この順序は、使う素材の種類よりも重要です。

「肌の地図を読む」ことは、一度学べば毎朝の習慣になります。Visage Bloomの入門コースでは、この診断を実際に自分の肌で行いながら学びます。コースの全一覧はこちらからご覧いただけます。